2階建てのコンテナで構成され、上のコンテナには脱水性能が特に高い固液分離機が、下のコンテナには大きなドラム式の発酵装置が内蔵されています。
スクリュープレスタイプのセパレーターで、繊維分を含んだ牛ふん尿(スラリー)を含水率62~70%程度の固形分と液分に効率よく分離して、固形分を発酵用ドラムへ投入します。
セパレーターの主要部分であるスクリーンとオーガーには特殊な耐摩耗性のコーティングを施し、高い脱水性能と耐久性を誇ります。
※搾液は別途処理が必要です。
ドラムが24時間回転しながら投入された固形物を攪拌します。攪拌して原料を空気に触れさせることで好気性発酵を促進し、ドラム内の温度を発酵熱で常時70℃前後に保ちます。
軽量で高断熱かつ機械的強度に優れたGRP(ガラス繊維強化プラスチック)製のドラムは、2重構造になっていることで更に断熱性を高め、発酵熱を外部に逃がさないと同時に寒冷地や冬期間の外気温にも影響されません。
セパレーターからドラムに投入された固形分に押し出され、発酵後の固形物が同じ量だけドラムから排出される仕組みです。排出用のスパイラルオーガーなどがないシンプルな構造で、余計な破損やトラブルを防ぎます。
原料の投入から固液分離、ドラム内の温度管理、排出まで、全てのシステムを自動制御します。
タッチパネル式コントローラーで簡単に操作設定が行え、オプションのインターネット接続機能により、遠隔での監視や操作も可能です。
■上限温度の設定
設定温度を超えた場合は、引き抜きファンの速度が上昇して排気量を増やし、外部から流入する空気量を増加させてドラム内の温度を下げます。
■下限温度の設定
設定温度を下回った場合は、ポンプとセパレーターの運転を自動で休止して新しい原料の投入による温度低下を防ぎ、ドラムを回転させて温度上昇を待ちます。
原料投入
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固液分離
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ドラム内発酵
■敷料:24時間■堆肥:48~72時間 |
排出後
発酵を維持しながら安定化 ■敷料:1~10日間■堆肥:4~10週間 |
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