コーンズ・エージー Quality   Innovation




明るい牛舎に惹かれて導入しました。真夏でも牛は快適そうで、相当、効果があります。

吉田牧場様(北海道十勝 大樹町)

牛舎付帯機械牛舎自動換気システム

牛舎 自動換気システム

SECCO(セコ)カナダ

飼養頭数:240頭(成牛:140頭・育成牛100頭)
作業人数:3〜4名
稼働年度:2015年4月

※2015年7月取材時のデータ

導入インタビュー

吉田牧場 【北海道広尾郡大樹町】
吉田 貴幸様


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TMRセンター立ち上げに合わせて、牛舎を新設

以前は、古いフリーストール牛舎に、牛を3回入れ替えながら搾乳を行なっていた吉田様。85頭の搾乳に3人で2時間もかかり、「いずれは新築を」と考えていたそう。

転機が訪れたのは、2014年1月に、TMRセンター「農事組合法人アライアンス」を立ち上げる話が出て、加入を決めたこと。
「TMRセンターに入るからには、見合った頭数へ牛を増やさなければいけません。それで、センターの稼働開始に合わせて、牛舎新設を決断しました。タイミングが良かったと思います」

吉田貴幸様は、農事組合法人アライアンス(大樹町生花・晩成地区の若手酪農家らで構成)の代表理事も務めています。


「160頭のつなぎ牛舎」を実現したかった

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「同じ費用がかかるのであれば、自分のやりたい施設にした方が後悔しないと思い、フリーストール牛舎と迷いましたが、つなぎ牛舎の新設に踏み切りました」。設計は、以前、働いていた複列のつなぎ牛舎の牧場も参考にされたそう。

 

「100%完璧とはいかなくても、自分の理想とする施設を作りたいですし、そうしないとモチベーションも上がりません。実際にやってみないとわからないこともありますが、希望の形になったので、頑張っていきます」


視察した「とにかく明るい」牛舎が、導入の決め手に

牛舎の打合せを始めた時は、「換気といえば、それまで使っていたトンネル換気」しか知らなかった吉田様が、SECCO自動換気システムを知ったのは、先に導入していた帯広の野原牧場様を視察したこと。

野原牧場様でSECCOのエアカーテンを視察して、「牛舎が明るくて、これはいい」と思ったことが、導入のきっかけでした。
「普通、つなぎ牛舎って、暗くなりますよね。薄暗いと気分も憂鬱になってくるので、とにかく明るい牛舎に惹かれて、すぐに導入を決めました」。

4列牛舎のため、中央がどの程度、明るくなるか心配もありましたが、「天井が銀色で光が反射していることもあり、思っていたよりも明るくなりました」。

野原牧場様のSECCO導入事例は こちらから

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風が抜ける牛舎は、「夏でも搾乳が苦にならない」

現在の設定では、牛舎内の温度が19℃になるとトンネル換気の下段が、21℃で上段が、23℃で横のトンネル換気が自動換気を始めます。トンネル換気中は、エアカーテンは牛舎前方だけが開き、そこから牛舎内に溜まった空気を排出します。

「搾乳していて、暑いと感じればエアカーテンが開き始め、寒いと思えば閉じています。牛舎内を風が抜けて、臭いもしないし、搾乳していて苦になりません」と早速、換気の効果を実感されています。

古い牛舎のトンネル換気は、入れると寒く、消すと暑くなり、特に夜中は換気を止めていたので、暑くて過酷な環境だったそう。今は、1日中、自動で管理されるので、「夜中でもちゃんと換気されているし、自分で換気のスイッチを入れたり消したりする、手間がかかりません」。

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真夏でも、牛が快適そう

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外気が36℃まで上がると、「さすがに牛舎内も30℃近くにはなりますが、牛のバテ具合はそうでもない」とのこと。

「夏の暑い時期でも牛は快適そうで、乳量の落ちは少量ですし、相当、効果があります。牛が体で呼吸をすることが減って、暑がらなくなりました」。

 

牛舎内の気温が20℃台後半でも、風が抜けるので、涼しく感じられるそう。以前のフリーストール牛舎では立っている牛が多く見られましたが、今は寝ている牛が多く、「環境がいい」と感じられています。
 

この地域は、夏は36℃まで気温が上がりますが、冬はマイナス25℃位まで下がります。しかし、「カナダで実績のあるシステムなので信頼しています。野原牧場さんを視察したのも2月の厳冬期でしたが、暖房設備がなくても、しばれていませんでしたし、心配していません」と、今から冬を楽しみにされています。

 


フリーストールに合わせた糞尿搬送システム

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つなぎ牛舎の場合は、バーンクリーナーとエレベーターのセットが一般的ですが、TMRセンターに加入する他のフリーストール牛舎に合わせた糞尿処理システムにするため、GEA Houle圧送ポンプも導入されました。
 

「TMRセンターでスラリー散布を行なうため、寝わらを入れずに、圧送ポンプで貯留槽に送っています。今は敷料として、もみ殻を時々撒いています」。


目標とする年間乳量の達成が当面の目標

「つなぎ牛舎ですが、限りなくフリーストールに近い快適な環境で、しっかりと牛を個体管理して、長く扱いたいです。牛を大事に扱える、つなぎ牛舎の利点を活かしたいですね。
まずは、牛を増やして160頭を満床にして、最低でも年間乳量1,800t、将来的には2,000tを出荷できるようになってから、次の目標である規模拡大へ進めたいです。

2015年12月から、TMRセンターの餌を供給開始できる予定です。今は牧草だけの給餌ですが、デントコーンを与えることで、乳量が今より伸びることを期待しています」と目標を掲げています。


コーンズ・エージーへ期待すること

弊社への要望としては、「トラブルがあってもすぐに来てくれて、対応がいいと思います。本当に一生懸命やってくれているので、とても満足しています。コーンズは技術力があるので、つなぎ牛舎に対応したシステムを増やしてもらえたらいいのではと感じます」と教えて頂きました。


フォトギャラリー

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牛舎外部センサー(左写真)で外気温・降雨・風速・風向きを、内部センサーで温度・湿度を検知して自動換気を行ないます。





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