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頭数ではなく、搾乳回数を増やして、効率よく生産乳量を増やしていきたい

株式会社キリシマ農場様

頭数ではなく、搾乳回数を増やして、効率よく生産乳量を増やしていきたい

飼養頭数:成牛86頭、育成牛30頭
作業人数:2名
給餌:ミキサー・TMR給餌 2回/日(朝・晩)
ロボット稼動:2016年3月稼動開始
※2016年7月取材時

オーナー

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アメリカンベストサービス株式会社
代表取締役 中村良久様

 

将来的に2棟の牛舎に計4台の搾乳ロボットを導入される予定のキリシマ農場様。
中村社長は、「自分がいなくても、経営は妻に、飼養管理はスタッフに任せて牧場が回るようなシステムを考えていく。
今後はETを活用して牛で儲かる経営をやってみたい。儲けなければ何の事業も展開できない。牛舎は2年計画で満床にするつもり。スケールメリットを活かし事故率を5%以内に抑えることができれば、儲かる経営ができると思う」と構想されています。
※「Dairy Japan」2016年8月号On Farm記事を抜粋

導入インタビュー

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株式会社キリシマ農場
中村良史様(写真左)
川越進一様
(写真右)

先行して2台のロボットの稼動を始めたキリシマ農場様。
搾乳ロボット牛群の管理を担当されているお2人にお話を伺いました。
 

猛暑の宮崎での夏の様子

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「夏は昼間が暑いので、牛のロボット訪問は朝と夕方が多くなります。暑くなるまで乳量の平均は40kg位でしたが、暑くて食い込み量が下がると、乳量も35~36kg位まで下がりました。搾乳回数は平均3.6回を維持しています」

 
暑熱対策として、牛舎の屋根から循環型の散水を行って牛舎の気温を下げ、牛の回復を図っています。

飼養管理や繁殖管理への活用方法は?

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T4C(飼養管理ソフトウエア)のシステムはいいと思います。1回目の乳検が終わったので、これから乳脂肪もチェック※していきます。
※初期値となる乳検データを登録すると、乳脂肪と乳タンパクを搾乳ロボットで計測できます。

乳牛の繁殖管理は、和牛の受精卵の移植がメインです。PGで排卵を誘発して黄体を確認し、すぐ人工授精します。
発情に関するデータは、移植1週間後に、着床したかどうか判断するための参考にしています。

LELY搾乳ロボットは、エクセレント

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実は、搾乳ロボットの導入を反対していた中村良史様。
「以前はパーラーで搾っていたので、ロボットは必要ない、と考えていましたが、実際に導入してみると、総合的にはエクセレント。
他の人にも色々話を聞きましたが、LELYだからいい。正直、ここまでやってくれるとは思いませんでした。すごく進歩していると思います」


特に、個体の細かな部分がデータで見られ、1分房ずつ健康状態がわかることや、牛の体調管理に役立つ乳温の測定機能に、ご満足されています。

一方、導入当初は失敗も

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ただ、中村様は、導入当初、心配でロボットから離れられず、少しでも訪問時間が空くと、すぐに牛をロボットに追い込んでいたそう。

神経質になってロボットに付きっ切りになり、体を壊したことをきっかけに、思い切って牛を放っておくことに。
「そうしたら、順調に牛がロボットに入って、なんて楽なんだと。ロボットに任せるのが1番だとわかりました」

 

搾乳頭数ではなく、搾乳回数を重要視

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「まずは、ロボット2台で120頭の搾乳を目安にします。
当農場では、和牛の繁殖をしていることもあって、乳牛の頭数には固執していません。

頭数を増やすより、搾乳回数を増やして、効率よく生産乳量を増やしていきたいですね」












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