当社は、Awite Bioenergie(本社：ドイツ、社長：Martin Grepmeier、以下Awite社)と、バイオガスや下水消化ガスのガス分析装置およびガス流量計などについて、日本国内における独占販売契約を締結しました。今後、機器の評価試験を経て、2025年9月までに国内の畜産農家、エンジニアリング会社、プラントメーカー及びバイオガス発電事業者向けに販売を開始する予定です。
Awite社は、バイオガスプラントなどで使用されるガスの分析装置や流量計を開発、製造するドイツの専門メーカーです。「AwiFLEX」は、粉塵や腐食性ガスの環境下でも使用できる高い防水性能を持ち、脱硫処理前のバイオガス中の硫化水素濃度を正確に測定することが可能なガス分析計で、世界各国で約5,000台の納入実績があります。ガス流量計である「AwiFLOW」は、腐食性の高いガスにも対応しているため、バイオガスプラントの発酵槽におけるガスの出口流量や緊急時のガス放出量を正確に測定することができます。
温室効果ガスの削減や再生可能エネルギーの促進等を背景に、日本全国で、家畜糞尿のほか、食品廃棄物や下水汚泥などの有機性資源を原料とするバイオガスを活用した発電プラントの導入が進んでいます。
有機物からバイオガスを生成する過程においては、バイオガスから有害な硫化水素を取り除く必要がありますが、これまで耐久性や信頼性において、高濃度の硫化水素濃度やガス流量を適切に分析・測定できる機器が日本国内で手に入りにくいという課題がありました。
当社は、Awite社と協力し、同社の優れた特長を持つガス分析装置およびガス流量計を日本全国で販売するとともに、お客様に長く安心して使用していただけるよう、消耗品の供給、修理、校正などのサービスを提供してまいります。
（本件に関するお問い合わせ）
株式会社コーンズ・エージー バイオガスグループ 手塚
電話：0123-32-1452
ガス分析装置「AwiFLEX」
・ 粉塵や腐食性ガス環境下でも使用できるIP54の防水性能を持つ丈夫な筐体設計
・ 視認性の良い大型タッチパネル画面と直感的操作が可能なユーザーインタ―フェース
・ 最大50,000ppmの硫化水素濃度を測定できるセンサーを搭載
・ 一台で複数の測定ポイントで同じ項目を測定できるため、例えば脱硫装置前後の硫化水素濃度を測定することで、脱硫剤の交換時期を的確に判断できる
・ 硫化水素だけでなく、メタン、二酸化炭素、一酸化炭素、酸素、水素濃度も同時に測定可能（用途に合わせて選択可能）
・ 生物脱硫用の空気供給装置「AwiDESULF」と組み合わせることで、最適な空気供給量を制御可能
熱電対式ガス流量計「AwiFLOW」
・ 保護管にSUS316L、センサー部保護にハステロイⓇを使用し、腐食性の高いガスにも対応
・ 高濃度硫化水素などを含むバイオガスや埋立ガス（ランドフィルガス）の流量を測定可能（配管内流速0.3～15m/s）
・ これまで測定が難しかった、バイオガスプラントの発酵槽ガス出口流量や緊急時のガス放出量を測定可能
・ フランジ接続を必要としないため、少ない改造で既存のガス配管に取付が可能
