森牧場様(北海道河西郡)
■搾乳頭数:102頭(乾乳牛:18頭)
■育成頭数:93頭
■労働人数:3名(従業員1名)
■耕作面積:54ha(グラス:30ha コーン:24ha)
頭数が多いので、「パーラー搾乳がいい」と人からは言われたのですが、労働と人を雇うということが大変そうに思えて、パーラーは自分には合わないなと。でも、繋ぎから繋ぎへの更新にも、ためらいがありました。搾乳から開放されるということで、ロボットがいいなと思いました。
搾乳に拘束されない、それが最大のメリットですね。うちには従業員が1人いますが、家族経営の規模でも100頭以上の牛を2台のロボットで無理なくできる、そこが1番いいと思います。
パーラーであれ、繋ぎであれ、飼養管理は一緒なので、「ロボットだから、気を付けている」ということは無いです。心掛けているのは、「牛を汚さない」ことですね。ベットメイキング、乳頭の毛刈りは、できるだけまめにやっています。
それと、自分で搾乳しないので、パソコンの飼養管理ソフトT4Cを使って、ミルクの電気伝導度などのデータを見て疑わしい牛をみつけて、早めに観察や治療をすることが重要だと思います。
各牛に、反芻時間と活動量を計測するタグが付いているので、まずはそれで発情を見ています。それでもわからない牛は、NOSAIの繁殖点検を月に2回受けているので、そちらで授精をします。普段は、自家授精をしているので、飼養管理ソフトで発情アテンションが出ている牛がいれば、何時間後が授精適期か確認して、適期であれば自分でつけますし、まだ時間が空いていれば頼むこともあります。
受胎の成績としては、繋ぎの頃よりも、今の方がかなり良くなっています。
反芻カウンターは、分娩牛の立ち上がりの反芻などもカウントします。うちは分娩するとすぐロボットに入れてしまうので、餌を食べているかを反芻で確認して、発情だけではなく、健康管理の目安としても使っています。
削蹄は年に3回行っています。その他、夏の間は、"蹄浴を1週間行って、1週間休む"ということをできる限り、行っています。
また、蹄が痛そうな牛がいれば自分で治療するようにして、早めにそういった牛をなくすように気を配っています。
現在の搾乳頭数は103頭ですが、今後は常時110頭の搾乳で、個体の日量を36kg、総乳量で1日3t800kg以上の出荷を目指していきたいです。牛を選んで、自分が理想とする牛群をこれから作っていきたいと考えています。