特長
暑さ(暑熱ストレス)による産乳量の低下は広く知られていますが、同様に寒さによっても、牛の産乳量は低下します。様々な研究の結果では、牛舎の最適な温度は5℃〜22℃といわれています。
極寒のカナダで開発され、北米、ロシアを中心に世界26カ国に普及しているSECCO牛舎自動換気システムは、理想的な牛舎環境を保ち、持続的な乳量アップと健康維持を実現します。
■採食量・乳量の低下
高温多湿、または寒すぎる環境による、食欲不振、乳量低下
■感染症
空気の汚れや雑菌による、乳房炎・肺炎の発生、悪化
■施設の腐食
高温多湿による、牛舎施設や機器のサビ・腐食の増加
牛の生産性と快適性の向上を目的に、牛舎内温度を制御し、寒冷地でも快適に過ごすことが可能です。自然換気で補えない部分に機械換気を併用して維持するシステムです。換気は、自動制御で空気を取り込み、屋根上の換気口から排気量を調整しながら排出します。
冬は、牛の発する熱を利用して、外部の気温がマイナスでも、牛舎内の温度は急激に下がることのないよう牛舎内の熱平衡を調整します。そのために、屋根や壁から熱が逃げないよう気密性の高い牛舎構造と定期的な換気で、牛の発する熱を循環させながら、牛舎内の滞留している空気を新鮮な空気に入替えします。それにより、暖房器具を使用しなくても、牛舎環境を保つことができます。
夏は、自然換気と大型換気ファンを併用して22℃以上になると機械換気に切り替わり、必要に応じて高圧ミストを用いて牛の体感温度を下げながら、暑熱対策を行ないます。十分な空気の入替えにより、特に冬場の牛舎内の湿度環境も改善します。
機能
牛舎外部センサーで、外気温・降雨・風速・風向きを
牛舎内センサーで、温度を検知して自動換気を行ない、牛舎内温度の急激な変化を防ぎ、快適な環境になるように維持します。
カーテン内の空気を排気して下に折り畳んだり、空気を送風して上まで膨らませながら、カーテンを開閉して換気します。
二重構造のビニールフィルムカーテンによる高い断熱効果と、高い採光性を誇ります。
高さは1段で最大3m、2段仕様で最大6mまで対応できます。
厳寒地でも凍結しないように凍結防止機能が付いています。
開口部は、必要な排気量に合わせて、ダンパーで自動制御します。
牛舎屋根の勾配に合わせてカスタムメイドできます。
自然換気で補えない場合に、機械換気を併用します。
牛舎天井に設置するファンと、トンネル換気専用の大型ファンの2種類があります。
大型ファンで効率的に換気が行えます。設置台数が少なくて済み、牛舎内もすっきりとします。
ソフトウェア
フォトギャラリー
ムービー
よくある質問
導入事例
■飼養頭数:74頭(ロボット搾乳牛:51頭)※増頭中
■作業人数:3名(本人・従業員2人)
■搾乳ロボット稼動開始:2016年12月
■導入設備
・アストロノートA4×2台
・SECCO 牛舎自動換気システム
・LELY 牛舎自動制御 照明 L4C
・餌寄せロボットほか
※2017年2月末 取材時の情報
■飼養頭数:740頭(うち経産牛300頭→500頭に増頭予定)
■施設 :フリーストール牛舎2棟(1棟250頭規模)
哺育舎・育成舎・乾乳舎
■所在地 :北海道上川郡新得町(新得町農協)
■代表 :太田眞弘様
■人数 :従業員4名・研修生
■搾乳施設:搾乳ロボット7台
■飼料供給:JA新得町TMRセンター
※2016年9月取材時
■飼養頭数:240頭(成牛:140頭・育成牛100頭)
■作業人数:3〜4名
■稼働年度:2015年4月
※2015年7月取材時のデータ
■飼養頭数:220頭(搾乳牛130頭・育成牛90頭)
■作業人数:4名(家族)
■搾乳ロボット稼働年度:2014年8月
※2015年1月取材時の情報
繋ぎ牛舎(86床)