コーンズ・エージー Quality   Innovation




発酵TMRは、確実に食い込みが上がります。食うようになるのは間違いないです。

有限会社下川フィードサービス様(北海道上川郡下川町)

発酵TMRは、確実に食い込みが上がります。食うようになるのは間違いないです。

農業機械ロールベーラー/マルチコンパクター/ラップマシン/ロールグラブ

マルチコンパクター MP/MC

Orkel(オーケル)ノルウェー

名称 :有限会社下川フィードサービス
所在地 :北海道上川郡下川町一の橋158番地
設立 :2004年10月
機械導入:2005年7月(05年8月TMR供給開始)
代表  :代表取締役社長 松岡孝幸様
構成員
:18戸(2012年6月時点)

有限会社下川フィードサービス 松岡孝幸様インタビュー

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TMRセンター設立について
設立以前は自己完結型の酪農経営を目指してきましたが、それぞれが抱えていた不安材料(良質な粗飼料生産の実現・収穫作業機投資コストの削減・糞尿還元の問題・家族労働の限界など)を払拭するために設立しました。

現在の構成員は18戸で、管理している圃場総面積は1,220ha
経産牛頭数は984頭(2011年度3月乳検実績)
サイレージの構成員以外への販売はグラスサイレージが2,153t
コーンサイレージが612tとなっています。
※全て2011年度の実績


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TMRセンターでロール配送を選ばれた理由は?

TMRセンター構成員の土地の他に、3軒分の離農跡地の約100町も使うことになり、センターのスタート時から構成員への供給だけでは餌が余ることがわかっていました。必ず、構成員以外へ販売しなければならなかった、それがロール配送を選んだ1番の理由です。

最初は、19戸の配送でしたが、全てダンプで配送しようとすると、ダンプの台数がかなり必要となるし、センターと配送先の距離が遠くて行くのも大変。また、ダンプ配送は、牧場に受け入れ施設が必要ですが、その投資が難しい人もいました。牧場側に施設がいらないことも、ベーラー導入の理由です。

もう1つの理由は、冬は吹雪で配送ができなくなることや365日休みがないのもきつく、せめてお正月位は休みたいという課題を解決できることでした。
中でも1番大きかったのは、やはり員外販売ですね。それは、ベーラーがなければ絶対にできません。ロール配送は、まとめて運べるので、輸送コストも安くなりますしね。


オーケルを選定した理由を教えてください。

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2005年にスタートした当時は、まだ国内には、オーケルしか対応できるベーラーがありませんでした。

最初は、コーンズ・エージーのデモ機で試したんですが、梱包したロールを1ヶ月位おいても中が全然傷んでいない。実際に使って、これは本当にいい機械だと思って、導入しました。


オーケルで巻いた餌は、いかがでしょうか?

発酵TMRは、確実に食い込みが上がります。はっきりした理由はわからないのですが、食うようになるのは間違いないです。

以前は、乾乳TMRをフレコン(フレキシブルコンテナバック=粒状の資材を保管・運搬するための袋状の包材)に詰めて送っていました。ただ、フレコンの場合は、夏に湿度が高くなって気温が上がると、届けても夕方には発酵してしまったり、傷んだりするのが多くて。

その問題を解決するためにロールに詰めたら、狙い通り、1つのロールを何日も使わなければいけない時に、必要な分だけ上の部分を開けて使っても大丈夫。ばらっと全部開けても、真夏でも1週間、うまくいけば2週間位は、全然傷みません。それで、夏の食い込みを落とさないで済みます。

密度が高くて、中がしっかりしまっているから、例えネズミに穴を空けられても、その部分が傷むだけで、中は全然傷みません。出来上がった形も、整っていて綺麗ですね。


機械の耐久性は、いかがでしょうか?

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導入して7年目ですが、1年で8千〜1万個、累計6万個以上は巻いています。

今までにベルトを2回交換しましたが、大きなメンテナンスはそれ位で、あとは修理も一切していません。丸6年以上使って、始めてベルト周りの部品も交換しましたが、機械が消耗するのはどうにもならないので、耐久性には、十分満足しています。


今後の構想を教えてください。

将来的に、センターの構成員が減っていくことに不安要素があります。そのために、町や農協を上げて新規就農の受け入れ準備やセンター構成員の規模拡大・法人化の方向性を検討する必要があると考えています。

また、どこのセンターも同じかもしれないのですが、同じ餌を供給していても、経営の内容に差が出てきます。
TMRを利用することで、乳量は上がります。我々も全戸の平均で20%乳量が伸びました。
問題は、乳量は伸びても、牧場によっては疾病率が上がるなど、必ずしも経営内容が良くなるとは言い切れない点です。牛の能力が上がる分、飼養管理の技術もレベルアップしないと、失敗につながるケースもあります。このようなマイナスの要因を1つずつクリアしていきたいと考えています。





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