株式会社シントクアユミルク様(北海道十勝管内 新得町)
■飼養頭数:740頭(うち経産牛300頭→500頭に増頭予定)
■施設 :フリーストール牛舎2棟(1棟250頭規模)
哺育舎・育成舎・乾乳舎
■所在地 :北海道上川郡新得町(新得町農協)
■代表 :太田眞弘様
■人数 :従業員4名・研修生
■搾乳施設:搾乳ロボット7台
■飼料供給:JA新得町TMRセンター
※2016年9月取材時
株式会社シントクアユミルク
取締役牧場長 北村一哉様
十勝管内新得町農協と同町の大型法人牧場などの出資によるメガファーム 株式会社シントクアユミルク様。
牧場名は『歩む+ミルク』の造語で、『(未来へ)歩みゆく』という意味が込められています。
250頭規模の牛舎2棟に、計7台(4台+3台)の搾乳ロボットを導入された国内最大規模(2016年9月時点)のLELYロボットメガファームです。
L字型に配置された2台のロボットで1群を、トータルでは、2棟のロボット7台で4群を管理しています。
ロボット後方にはホスピタルエリアを備えています。
さらに、両棟にSECCO牛舎自動換気システムやLELY餌寄せロボットなどを導入頂きました。
「各社のロボットを検討しましたが、新得町の牧場には早くからLELYのロボットが多数導入されていたこともあり、実績を重視しました。新しい取り組みでしたので、楽しみ半分、不安も半分で、投資額が大きい分、緊張感があります」
新得町農協から期間指定で出向されて、酪農を一から始められた北村場長。
「幸い、牛の状態も良く、乳量も増加し、手ごたえがある。いいスタートを切れていると思います。最新鋭のメガファーム、全てに感心しています」
「”搾乳ロボットと牛”というより、牛舎内全ての空間で、人が余計に関わらないので、牛にストレスがかからない。牛にとっていい環境だと思います。
最初は牛のトレーニングが必要ですが、慣れたらロボットに列をなして待っています。
ロボットは、意外と放っておいても大丈夫なんだなと。24時間見ている訳ではありませんが、常に牛が入っています。
ロボットに任せても、きちんと仕事をしてくれて、間違いがない。これからもLELYを信じていきます」
新得町は冬が寒いため、カナダで製造され、極寒の地でも、ある程度に気温を保てるSECCO換気システムに魅力を感じて導入頂きました。
「冬を重視して導入しましたが、夏も涼しくて、人も牛も心地がいいです。
視察の方には、搾乳ロボットよりもSECCOの方が注目されます。外が暑いときは、”牛舎の中が涼しい”とびっくりされますし、”モワッとした牛舎の臭いが少ない”と言われます」
「250頭規模の牛舎ですが、ファンは8個しか付いていません。ファンの音も静かで、すごくシンプルな構造。
普通はファンがあると、屋根が低く感じますが、圧迫感がありません。
空気を循環させるには、それなりの施設でなければ。SECCOは、普及していくと思います」
「目標は、酪農の生産基盤の強化と、長きに亘って支えてくれる担い手を育成して、地域に貢献することです。
研修生も数名働いていますが、これだけの施設を揃えている牧場は他に無く、自分が経営をするときに選択肢の1つになるのではないでしょうか。夢があるので、皆さん、イキイキと働いてくれています。
地域貢献のために、やりたいことは語りきれない程、沢山あります」