特長
冷却効率を高めるステンレスの二重フレームで、クーラー底面に高性能な熱交換器テンプ・プレート(Temp-Plate)を配置。テンプ・プレートに冷たいフロンガスを入れ、温かいミルクと熱交換を行って冷却します。
底面に熱交換器を配置する独自の設計で、ミルクの量が少なくても効率的な冷却を行い、電力コストを最小限に抑えます。
フレームは全てステンレススチール(SUS304)製で、高い気密性と耐久性を誇り、ミルクの品質を保ちます。
ミルクを混ぜるパドルと頑丈なギアドライブで構成されたアジテーションシステムを内蔵。的確な攪拌で、サンプル摂取や搾乳中のタンク内の乳温を平均的な温度に保ちます。※標準1台・OHF3000以上のモデルから2台内蔵
機能
高度な電子制御システムで、効率的なミルクの冷却、衛生的な洗浄を行います。本機だけではなく、周辺機器のトラブル発見に役立つ機能も搭載されています。
■冷却設定
強制冷却:1.1℃〜2.8℃まで温度を下げます。稼働時間の設定も可
集乳用攪拌:サンプル収集用に5分間または10分間の攪拌
稼働時間:冷凍機の稼働開始時間の設定(30分後からの冷却など任意の時間)
選択スタート機能:強制冷却と攪拌をボタンで選択
■洗浄設定
洗剤自動供給:一定量の洗剤を自動で供給
洗浄工程:すすぎ回数の設定
洗浄時間の設定:給水・洗浄・排水・洗剤自動供給の時間設定
■デジタル表示
乳温・稼働時間(冷却時間)・洗浄の残り時間・洗浄水の温度
■警報表示
バルク内乳温の異常(6.7℃以上または1.1℃以下)・洗浄水の温度低下(ボイラー故障などで設定温度を下回った場合)
操作パネルの洗浄ボタンを押すと、自動ですすぎ・洗剤投入などを行います。バルククーラー内側上部に取り付けられた円盤状の洗浄機器(ウォッシュディッシュ)で、効果的に洗浄水を反射させながら放出し、洗浄効果を高めます。
たまった洗浄水は攪拌パドルで回転させて、汚れの滞留を防ぎます。
■洗浄方法
ボタン設定だけで、簡単に洗浄の設定が行えます。
単体洗浄:殺菌・酸・アルカリ
連続洗浄:(1)酸&アルカリ (2)アルカリ&酸リンス
仕様
フォトギャラリー
ムービー
導入事例
■飼養頭数:740頭(うち経産牛300頭→500頭に増頭予定)
■施設 :フリーストール牛舎2棟(1棟250頭規模)
哺育舎・育成舎・乾乳舎
■所在地 :北海道上川郡新得町(新得町農協)
■代表 :太田眞弘様
■人数 :従業員4名・研修生
■搾乳施設:搾乳ロボット7台
■飼料供給:JA新得町TMRセンター
※2016年9月取材時
■飼養頭数:経産牛330頭 → 500頭(2016年度中に増頭予定)
■施設 :フリーストール牛舎1棟(520頭規模)・哺育舎
■所在地 :北海道足寄郡陸別町(陸別町農協)
■人数 :構成員3名・技術指導員1名・従業員6名(事務2名含む)
■搾乳施設:搾乳ロボット6台、アブレスト(60頭用)
■飼料供給:陸別町TMRセンター
■稼動開始:2016年4月
※2016年6月取材を元に更新