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牛が自由に歩き回れるコンセプトに共感してLELYを選びました

(株)高橋牧場様(北海道ニセコ町)

牛が自由に歩き回れるコンセプトに共感してLELYを選びました

■飼養頭数:74頭(ロボット搾乳牛:51頭)※増頭中
■作業人数:3名(本人・従業員2人)
■搾乳ロボット稼動開始:2016年12月
■導入設備
 ・アストロノートA4×2台
 ・SECCO 牛舎自動換気システム
 ・LELY 牛舎自動制御 照明 L4C
 ・餌寄せロボットほか
※2017年2月末 取材時の情報

導入インタビュー

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株式会社 高橋牧場(北海道虻田郡ニセコ町)
高橋泰之様


牧場で搾った牛乳を同社が経営する商業施設”ミルク工房”で、アイスクリームや飲むヨーグルト、シュークリームなどの商品に加工して、販売されている高橋牧場様。常にお客様で賑わう、大人気のお店です。

ニセコ町で初めて搾乳ロボットを導入された、高橋牧場様に、お話を伺いました。


搾乳ロボット導入のきっかけは?

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「以前は、家族で、つなぎ牛舎の作業をしていましたが、両親は”ミルク工房”の仕事が増えて、牛舎作業から離れることが多くなりました。既存の牛舎が古くなっていたこともあり、このままで良いのか悩んでいました。

そんな中、2014年秋に、母と一緒に、十勝加藤牧場さんの搾乳ロボットやセコ牛舎換気システムを視察しました。そこで、母が搾乳ロボットに一気に惚れこみました(笑)」


常に0℃以上の気温を保つ牛舎

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牛舎には、自動制御でエアカーテンを開閉して牛舎内の換気を行う、SECCO(セコ)換気システムを導入されました。

「暖房器具は一切付けていませんが、どんなに外が寒くても、牛舎内はマイナスにならず、暖かいのがいいですね。
換気のおかげで、見学に来た一般の方からは、”臭くなくて、牛舎じゃないみたい”と言われます」


暖かいのに結露しない、快適な環境

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「エアカーテンのおかげで、牛舎が明るいところも気に入っています」

他の場所に置いていた観葉植物が枯れてきたので、こちらの牛舎に移したそう。
「真冬に観葉植物を牛舎で育てられるなんて、すごいですよね」と感心されていました。


自動制御の照明システムも導入

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明るさ16時間、暗さ8時間になるよう設定されたLELY照明システムL4Cも設置されています。

「毎日、決まった時間に点灯して、夜は消灯する。
生活のリズムが狂わないので、規則正しい生活で牛が活動的になった気がします。
明るいと仕事がしやすいですし、照明を自動で管理してくれるのは、ありがたいですね」


LELYのロボットを導入した決め手は?

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「つなぎ牛舎で飼養している時から、季節を問わず、毎日放牧して、”牛が自由に行動できる時間”を常に作ってきました。
また、保育期に声を掛けたり、育成期に牛を追いかけたりしないよう、日頃から心がけているので、私の牧場の牛は、人に慣れていると思います。

そのため、“牛をロボットに追い込む”ゲートを使ったロボット牛舎の導線には、抵抗がありました。一方的に牛を追い込むことは、私の理念に合いません。

その点、自由に牛が歩きまわれるLELYの“フリーカウトラフィック”(詳しくはこちら)のコンセプトに共感しました。

アブレストパーラーを改造して、ロボットを置いた牧場も視察しましたが、牛はきちんとロボットを訪問していました。
”レリーのロボットは、どこに置いても柔軟に対応できる”という印象を受けました」

ボックスに進入しない構造も重要

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「サイズの大きな牛が多いので、ボックスに牛が入るタイプのロボットは、牛が入れなかったり、窮屈だったりするのではという不安もありました。
レリーは、ボックスの外にアームが出て、中に進入する必要がない点もいいと思います」

同じシステムを先に導入されていた、十勝加藤牧場様の感想や満足度も、選定の大きな決め手になったと語られます。

牛の様子はいかがですか?

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「牛は、さらに人懐っこくなりました。
前は、育成の時はフリーバーンで自分の好きに行動できるのに、搾乳が始まると、つなぎ飼養になっていました。
今は、搾乳中も、自分のペースで自由に行動できて、ストレスがなくなったからだと思います」

基本は放牧されていて、寝かせるより、歩いている方が蹄に良いそう。足も腫れずに、良い状態を保っています。

牛乳の品質も向上

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「多い牛は産乳量40kgをキープし、以前より全体で2割強は乳量が増えました。PMR給餌(詳しくはこちら)のため、餌槽の餌のベースは前より少なくなっています。

乳質も良くなりました。乳成分は変化ありませんが、体細胞数が下がりました。ロボット搾乳にしたら乳房炎が増えるかもと危惧していましたが、乳房炎の牛も減りましたね」

その理由は、「多回搾乳で、乳房に牛乳が溜まらず、牛に無理がかからなくなりました。乳頭の状態も良いです」と、教えて頂きました。

作業効率が向上

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「人の作業効率も良くなりました。ロボットを管理すればよいので、時間の拘束や制約がないのはいいですね。
 

飼養管理ソフトT4Cの基本的な操作はすぐに慣れたので、これからはカスタマイズして活用したいですね」

牛舎建築で考慮した方がいいと思う点

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「牛舎から出る排水の処理や水周りのレイアウトは、非常に重要です。
既存のつなぎ牛舎で乾乳牛を飼養しているので、ふん尿はつなぎ牛舎の堆肥と、フリーストール牛舎のスラリーを混合して堆肥として処理します。堆肥に水分を含ませたくないので、水槽やロボット周りの掃除で、極力、排水を出さないようにする必要があります。

配水管やガターの位置、どの水をどこに捨てるのか、設計段階で熟考が必要だと思います」

清掃が簡単に出来るように設計
 

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「餌槽の餌が散らばると掃除が大変なので、牛舎の柱周りを掃除しやすいように、柱の下部分を凹凸の少ない構造にしました。また、餌槽に柱を立てていないので、牛舎がすっきりしていると言われます」

牛舎を綺麗に保てるように清掃がしやすいレイアウトに気を配られたそうです。


カーワックスで新品同様の輝き

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搾乳ロボットの表面は、導入後すぐに高橋様が、カーワックスでコーティング。稼動から2ヶ月経っても、新品同様の輝きを放っています。

そこにも、機械を長く使うため、大切にご利用されている姿勢が現れています。


将来の構想

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「まずは、乾乳用の牛舎の整備です。
牛舎の新築時は、既存のつなぎ牛舎に乾乳牛を入れる予定でした。ただ、ロボットで搾っている時は自由に動けるのに、乾乳になると繋がれるのは牛にとって快適ではないので、乾乳牛もフリーストールでの飼養が必要と考えています。

ロボットの搾乳頭数は、徐々に増やしていますが、100頭前後が、ちょうどいいと考えています。今は頭数が少ないので、搾乳もリフューズ(前回の搾乳から時間が経っていなく、すぐに退出させられること)も回数が多く、1日のロボット訪問回数は、平均4.2~4.3回程です。

1頭当りの搾乳回数が多いから、牛に無理がかからず、乳量も平均37~38kg以上は維持できています。限界まで牛を入れるよりも、余裕をもたせたいです」

高橋様の最終的な目標は「搾った牛乳を販売する」こと。
「”牛乳を自社で加工して販売する”という理想には近づいていますが、賞味期限の短い”牛乳”そのものの販売は、まだ当分先の話。お客様に高橋牧場の牛乳を飲んで頂くという夢を、いつか実現したいですね」


ミルク工房 Infomation

高橋牧場様「ミルク工房」
〒048-1522 北海道虻田郡ニセコ町曽我888-1
WEBサイト http://www.niseko-takahashi.jp/milkkobo






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