特長
酪農経営では、牛の変化に対し、素早く適切な対処をすることが、その後の収益に大きく影響します。しかし、牧場の規模拡大が進むにつれて牛を観察できる時間が減り、管理は難しくなってきています。「データフロー2」の導入で、観察すべき牛や対処が必要な牛を容易に発見することができ、効率的な飼養管理が実現します。
ネック式タグで牛の動きを数値化して記録してデータ通信を行います。
1日に72回(20分に1回)前後の電波通信を行うため、随時、牛の状態を確認することができます。
活動量の測定【3Dセンサー】
牛の行動(走る・歩く・採食等)を区別して、活動の強度を測定。活動量の増減で発情行動のピークを正確に特定します。
反芻時間の測定【内蔵マイク】
反芻のそしゃくリズムや食塊の通過音で反芻時間を計測します。反芻時間から健康状態の変化を早期に発見できます。
※HRタグ使用時のみ
製造元のSCR社は、1976 年に創業した世界最大のミルク電子測定装置メーカーで、電子タグ分野でも業界をリードしています。SCR社の電子タグは、高い技術力と信頼性を誇り、LELY社の搾乳ロボットアストロノートでも採用されています。世界50ヶ国18,000牧場で、4,500,000頭(2015年10月)の牛に装着されています。
個体や牛群の情報のほか、登録した乳検・繁殖データまで50種類のデータをレポートやグラフ、アイコンで表示します。
トップ画面のポータルメニューには、よく使う項目を最大16種類表示でき、知りたい情報に素早くアクセスすることができます。
長期間、発情を示さない「無発情牛」や発情の兆候がみられる「発情牛」、反芻時間が低下して何らかの異常が予測される「注意牛」の頭数をトップ画面に表示し、早急に観察すべき牛が一目で確認できます。
ワンクリックで該当する牛の番号が一覧で表示されるので、パソコン操作が苦手な方でも、簡単にチェックできます。
牛の活動量と反芻時間のグラフ表示で、発情状況や周期が確認できます。また、発情の開始時間から、人工授精に適した時間も表示します。
繁殖に関するイベント(分娩・授精・乾乳など)はアイコンで表示され、いつ何を実施したか、1画面で把握することができます。
個体の確認だけではなく、「妊娠鑑定待ちの牛の一覧」や「牛群全体の繁殖状況」なども確認でき、繁殖管理に大いに役立ちます。
ミルクライン社の搾乳システムと連動させることで、搾乳中の牛の状況(牛番号や乳量など)をモニタリングすることができます。
また、搾乳時の警告アラーム表示やパーラー搾乳の前後に体重を測定した場合の体重データ管理、ソートゲートの制御も行うことができます。
機能
4パターンの表示方法を選べ、最大16種類の項目が表示できます。
各項目の頭数表示のほか、牛群全体のレポート(画面下)を表示することもできます。
■牛群全体レポートの表示内容例:牛の種別(育成牛・初産牛・2産目以上の牛)、受胎率など
活動量(緑)、反芻時間(紫)の変化をグラフで表示し、活動量が設定値を越えると「発情」と検知して表示します。活動量があまり上がっていない場合は、反芻時間も合わせて確認して発情を判断します。
活動量や反芻時間が低下している牛は、健康に異常がある(第四胃変異や乳房炎、蹄の病気など)注意牛として表示します。
分娩や授精など繁殖に関するイベントを入力すると、自動表示される発情と合わせて、個体の繁殖状況がアイコンで表示されます。実施日や次回の予定日も日数で表示されるので、発情周期を確認しながら繁殖管理ができます。
登録している牛の個体情報が確認できます。
■一般情報:牛番号・泌乳状況・産次数・出生日・性別・牛群・グループ
■繁殖イベント:分娩・発情・人工授精・乾乳・泌乳日数
■グラフ:活動量・反芻時間
■日乳量(ミルクライン社ミルキングパーラー連動時)
※活動量、反芻時間、日乳量以外は、登録が必要です。
仕様
よくある質問
導入事例
三軒共同経営
■ミルキングパーラー(ロータリー型)60ポイント
■牛舎付帯設備(300頭牛舎×2棟)
■ホスピタルエリア
■管理室
■飼養頭数:250頭(搾乳頭数 115頭)
■搾乳人数:2~3名
■搾乳回数:3回/日(5:30~/13:00~/18:00~)
※昼の搾乳は半数