コーンズ・エージー Quality   Innovation




SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS

地域とともにSDGs達成に向けて
様々な取り組みをしています

バイオガスプラント

「環境保全・再資源化」への取り組み

バイオガスプラントは環境汚染の原因となる家畜ふん尿などの有機性廃棄物を嫌気性微生物の働きでメタン発酵させ、発生するメタンガスをエネルギー化する施設です。

私たちは、1997年より日本国内において家畜ふん尿処理を目的とするバイオガスプラント事業をいち早く開始しました。1999年にはドイツのSchmackとの合弁会社コーンズ・シュマック・バイオガス株式会社を立ち上げ、2000年に納品した、実用化プラント第1号機は今日も稼働しております。

有限会社まちむら農場バイオガスプラント(2000年竣工)

バイオガスプラントでは、家畜ふん尿を原料槽に集積してから密閉した発酵槽に移送し、嫌気性発酵によってメタンを主成分とするバイオガスを発生させます。バイオガスには有毒で腐食性の高い硫化水素が含まれているため、微生物や活性炭等を用いて脱硫したものをガスバックに貯留し、それを熱や電気に変換します。熱や電気は、自家使用されるほか、電気の余剰分は系統連系に接続し売電することが可能です。

嫌気性発酵後に残った家畜ふん尿は、固液分離機を通して固形分と消化液に分けられ、固形分は再生敷料として、消化液は有機肥料として再利用できます。再生敷料は有害細菌が死滅するため乳房炎予防の効果があり、敷料購入費を削減できるメリットがあります。消化液はふん尿本来の臭気が大幅に低減され、耕畜作物に高い即効性があるアンモニア性窒素が含まれるため化学肥料を大幅に削減できるメリットがあります。

鹿追町中鹿追環境保全センター(2007年竣工)

私たちは、メタン発酵には難しいとされる寒冷地に適したバイオガスプラントの国産化に成功し、2007年には、集合型プラントの国内1号機となる鹿追町環境保全センターが竣工しています。以降、集合型プラントを得意とし、現在まで約50基のバイオガスプラントを立ち上げています。

JA足寄バイオマスセンター(2019年竣工)
鹿追町瓜幕環境保全センター(2016年竣工)

バイオガスプラントは、酪農由来の家畜ふん尿のほかにも肉用牛や養豚の排せつ物汚泥や食品残渣などの有機性廃棄物も原料として利用可能です。バイオガスプラントは投入する原料や投入量によってプラントの設計や構成する機械群を適切に選択し、安定稼働させることが必要ですが、私たちは、原料からガスの発生量を分析するラボも自社で保有しており、一気通貫でお客様に適切なプラントをご提案させていただいております。

近年、バイオガスプラントから発生するメタンガスは化石燃料とは異なり、カーボンニュートラルなエネルギーとして地球温暖化抑制の観点から注目を集めています。メタンガスの有効活用は産官学連携で様々な研究が進められており、メタンガスから水素やメタノール等を精製し、様々な動力源として活用していくことが期待されています。

バイオガス事業は、「適切なふん尿処理による環境保全」および「限られた地球資源の有効活用」という問題を解決する有効な手段です。乳生産の増加と家畜排せつ物の増加という両面を適切に対応していかなければ循環型酪農を持続し、発展させることができません。

酪農を持続可能な産業としてサポートしていくこと。これも『Grass to Gas』の一つ『環境保全と再資源化』の取組みの一例です。

SDGsへの取組み



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