コーンズ・エージー Quality   Innovation




SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS

地域とともにSDGs達成に向けて
様々な取り組みをしています

フィールドマネジメント

『餌作』への取組み

北欧ノルウェーにあるOrkelとの取引は、空港滑走路周辺の牧草処理向けに1980年代後半に初号機を輸入したのが始まりです。この機械は、チョッパーで牧草をダイレクトに刈り取り、同時に梱包もできる一台二役の画期的な製品でした。それから約20年後、このベーラーを原型としたマルチコンパクターMP2000が発表されました。

MP2000の特徴は、牧草用ベーラーの専用機ではなく、牧草より比重の高いデントコーンの圧縮を前提に開発された製品です。圧縮用チャンバーのフレームとローラー軸受けには、一般的なベアリングではなく、梱包数50,000個保証と約5倍の耐久性を持つ堅牢なブッシュを採用しています。そのため、最小限のメンテナンスで、連続作業と長期間にわたる使用が可能な上、ベアリングや圧縮ローラーの磨耗による交換回数を大幅に削減し、長い機械寿命と段違いの製造能力を誇ります。

また、ロール品質にもその差は如実に現れ、高い密度で圧縮され、ロール中心部と縁部の密度の差が少ないこと、作物の水分や切断長による影響を受けにくいことで、サイレージの安定した品質を維持できます。さらに、飼料用作物だけではなく、梱包が難しいとされていた生ビートパルプやコーン子実サイレージも梱包でき、従来はフレコンバックでしか輸送させることができなかった食品残渣やペレットの流通販売の可能性を開拓しました。これはベールチャンバーの圧力が高いだけではなく、ベルトとチャンバー全周に組み込まれている圧縮ローラーの特殊構造によって実現できるOrkelの各段に高い技術力によるものです。

私たちは、この製品の将来性を確信し、2003年に初号機を輸入し各地で実証試験を繰り返し、国内での普及に努めました。酪農経営者様やコントラクターのニーズに適う性能と耐久性を兼ね備えたMP2000は、画期的な製品コンセプトと未開拓分野での用途の広まりにより高い評価を得ましたが、その堅牢な機械構造は一般市場向けの製品価格とは一線を画する存在でした。

そこで私たちは、製品の販売ではなくOrkelで作られる良質なサイレージを酪農生産者の皆様にお届けすることを目的に、2008年より私たちは粗飼料の収穫前と収穫期に直接お客様先で請負作業を実践しています。収穫前の請負作業はバンカーサイロの余剰サイレージを無駄にしないこと、収穫期の請負作業はバンカーサイロの踏圧作業を軽減することが目的です。請負作業開始以降、多くのお客様に喜んでいただいており、TMRセンターを中心とする製品購入の引合いに加え、2020年までの請負個数は80,000個を突破しており、今後も確実に伸び続ける事業と位置付けています。

スマート農業の浸透とともに、一戸当たりの飼育頭数は年々増加しており、安定した品質の粗飼料生産が求められるようになっています。

輸入から販売、そしてサービスという事業モデルから更に前へ。世界が認める唯一無比の高性能な機械を通じて、粗飼料を無駄にしないことで経済性を高め、そして乳牛のためにより高い品質の粗飼料を給与すること。これも『Grass to Gas』のプロセス上にある『餌作』の取組みの一例です。

SDGsへの取組み



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